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アガサ・クリスティ 二刀流の女王 4/27

開催日 4/27
第4土曜 15:30〜17:00
講師 数藤 康雄

講師 阿部 純子

講座内容
71年目に入った劇「ねずみとり」を中心に彼女の劇の全貌に迫る

アガサ・クリスティ 二刀流の女王



 ミステリに疎い人でも、アガサ・クリスティというミステリ作家の名前はご存じでしょう。世界中で”ミステリの女王”と呼ばれ、知名度は文豪のシェイクスピアに匹敵するほどです。彼女の有名な作品『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』、『ナイルに死す』などは、紙の本で出版されているだけでなく、たびたび映画やTVドラマにもなっており、多くの人がこれまでの人生の中で、一度は出合ったことがあるのではないでしょうか。
 このように”ミステリの女王”として絶大な人気を誇るクリスティですが、実は野球の大谷翔平選手と同じような二刀流の達人です。数多くの独創的なミステリ小説を生み出す一方、優れた推理劇の脚本を何本も書いており、つまり”推理劇の女王”でもあるわけです。1952年に初演された推理劇「ねずみとり」が今年71年目に入り、世界最長上演記録を更新し続けているという事実も、その証拠の一つと言ってよいでしょう。
 とはいえ”ミステリの女王”に比較すると、”推理劇の女王”としてのアガサ・クリスティはまだそれほど知られていません。本講座では、主に以下の三点をとりあげて、”推理劇の女王”アガサ・クリスティの全貌に迫ります。

@全クリスティ劇の紹介


 一口にクリスティ劇といっても、広く定義すると@自作の作品を他人が脚色したもの、A自作の作品を自分で脚色したもの、B自身のオリジナルな脚本に基づくもの、の三種類となります。ここではAとBだけでなく@も含む全クリスティ劇を取り上げて、多彩なクリスティ劇の全貌を紹介します。

A現在も続く劇「ねずみとり」の過去から現状まで


 クリスティは十代の頃から演劇に関心をもっており、故郷トーキーのアマチュア劇団に出演したり、脚本を書いたりしていますが、自己の推理劇の脚本が初めて上演されたのは1928年。ミステリの第一作『スタイルズ荘の怪事件』が出版されてから8年後の38歳の時です。そして、その活動は死の4年前の1972年まで続きました。
 この長い劇作家としての活動が最高潮に達したのは、1952年から1954年までの3年間でしょう。「ねずみとり」と「検察側の証人」、「蜘蛛の巣」がロンドンのウェスト・エンド地区で3本同時に上演されたという稀有な時期だったのです。いわば大谷選手が一試合に連続3本塁打をかっとばしたようなものですが、とりわけ「ねずみとり」は前述したように1952年の初演以来、コロナ禍の中断を除くと延々と上演され続けています。この世界最長記録の推理劇がどのようにして誕生し継続されたのか、現在の様子を含めて解説します。

B劇作家クリスティの評価


 以上のような劇作家クリスティの活躍は、しかしミステリ作家クリスティの活躍と比較すると、どうしても一段と低く見られがちでした。つまり小説は職業として執筆していたが、劇作は趣味として行っていたのでは? という評価です。
 これまで見てきたような劇作の数多さや1950年代の推理劇の面白さを考えれば、そのような考えは妥当なのでしょうか? 参加者の皆さんと一緒に考えてみたいと思っています。また過去に観たクリスティの推理劇の中で印象に残っている劇があれば、ぜひ紹介して下さい。ベスト3が作れたら楽しいと思います。

講座概要
曜日・時間帯
第4土曜 15:30〜17:00
開催日
4/27
回数
1回
講師
数藤 康雄
阿部 純子
備考
体験・見学
第4土曜日15:30からの定例講座もあります
お問い合わせ
03-5949-5481
お申し込み
会員・一般共
3,300円(税込)
  • 「体験」料金の表示がない場合は、講座概要にあるカリキュラムのページでご確認をお願いいたします。
  • 「★」印が表示されている場合の「料金合計」、「(内消費税)」についてはお電話か窓口までお問い合わせください。
  • 「受講申込」ボタンがない場合は、お電話か窓口までお問い合わせください。
  • 7月期、1月期講座のお申し込み時は、6カ月一括支払コースは選択できません。
講師 数藤 康雄

アガサ・クリスティ研究家
講師 阿部 純子

アガサ・クリスティ研究家

プロフィール


数藤 康雄:1941年東京生まれ。学生時代にクリスティに手紙を書き、返事を貰ったことから熱狂的なファンになる。晩年のクリスティにも会った。編著に『アガサ・クリスティ百科事典』(早川書房)がある。

阿部 純子:1952年生まれ。日本クリスティ・ファンクラブ会員。『アガサ・クリスティ百科事典』に協力。