C・チェンニーニの「絵画術の書」に述べられている技法の中において、写本に関する記述は大へん貴重です。華麗な極彩色ミニアチュールの小さな絵の世界の中で特に金箔の輝きに私達は目を奪われます。羊皮紙にアシーゾと呼ばれる下地石膏を盛り上げ、金箔を置き、それをメノウ石で磨き上げるという方法はかなり難しい技法です。このアシーゾづくりから極彩色のテンペラミニアチュールの描写をミケリーノ・ダ・ベソッツォ(1400年代)写本を通して行います。1枚は模写、もう1枚はご自分の絵を楽しんで下さい。この機会をもって、「絵画術」実習の最後の講習といたします、ぜひご参加下さい。