〈●――巻一から味のある歌を選んで読み進める――
上記のポイントに留意しながら、下記の次第で読み進めていく予定です。
第1回 11/25 巻頭の雄略天皇御製(1)。舒明天皇の代から実質的に幕を開ける巻一にあって、巻頭に飛び抜けて古い時代の作と称する歌が据えられている。その理由は何か。
第2回 12/23 舒明天皇の望国歌(2)。国見の儀礼歌の完成形態と評価されてきた一首だが、テキスト上に置かれた一首としてはどう理解できるか。「国原」に立つ煙、「海原」に立つカマメの解釈をも見合わせながら掘り下げる。
第3回 1/27 中皇命の宇智野進上歌(3〜4)。 「なか弭の音すなり」の解釈とともに、題詞から想定される状況の理解をも一新する。
第4回 2/24 テキスト上の額田王(7、8、16、17、18、20〜21、111〜13)。天智朝の宮廷を華やかに彩った額田王。『万葉集』がこの時代を彼女で代表させる理由は?
第5回 3/24 天武朝の6首(22〜27)。「明日香清御原宮」代に配される6首は、伊勢関係の3首と吉野関係の3首からなり、ともに壬申の乱を制して強力な政治秩序を樹立した天武天皇の事績を象徴する。最後の27番歌は天武天皇の遺言ともいうべき一首。
珠玉の『万葉集』・社会人版
本講座は、11月25日(月)に開講。12月23日(月)にも講座がございます。
この日程もご受講いただけます。詳細はお問い合わせくださいませ。
電話:03−5949−5481
『万葉集』巻一から秀歌を選抜し、書物としての筋立てにも目を配りながら読み進めて
いきます。
▼ 講座のポイント
巻一には多くの長歌が並び、王権讃美など政治的内容をも含みます。そういう側面が文芸的側面とどう両立しているか、注意深く味わいたいと思います。
巻一は歌を天皇の代ごとにまとめており、各天皇代は古い順に並んでいます。これらを
読み進めるとき浮かび上がる宮廷の歴史にも注意を向けたいと思います。
読み進めるとき浮かび上がる宮廷の歴史にも注意を向けたいと思います。
市場には万葉秀歌選が何種類も出回っていますが、上記2点を基準にすると、従来あまり注目されなかった歌をも顧みる必要が生じます。
上記のポイントに留意しながら、下記の次第で読み進めていく予定です。
第1回 11/25 巻頭の雄略天皇御製(1)。舒明天皇の代から実質的に幕を開ける巻一にあって、巻頭に飛び抜けて古い時代の作と称する歌が据えられている。その理由は何か。
第2回 12/23 舒明天皇の望国歌(2)。国見の儀礼歌の完成形態と評価されてきた一首だが、テキスト上に置かれた一首としてはどう理解できるか。「国原」に立つ煙、「海原」に立つカマメの解釈をも見合わせながら掘り下げる。
第3回 1/27 中皇命の宇智野進上歌(3〜4)。 「なか弭の音すなり」の解釈とともに、題詞から想定される状況の理解をも一新する。
第4回 2/24 テキスト上の額田王(7、8、16、17、18、20〜21、111〜13)。天智朝の宮廷を華やかに彩った額田王。『万葉集』がこの時代を彼女で代表させる理由は?
第5回 3/24 天武朝の6首(22〜27)。「明日香清御原宮」代に配される6首は、伊勢関係の3首と吉野関係の3首からなり、ともに壬申の乱を制して強力な政治秩序を樹立した天武天皇の事績を象徴する。最後の27番歌は天武天皇の遺言ともいうべき一首。