画家・カルロ・クリベッリの“浮彫”と“象嵌”技法を学ぶカルロ・クリベッリは、その独特の造形感覚とたぐいまれなる描写力において、現代の私たちにも決して古さを感じさせない画家のひとりです。彼の描写力は単に平画面上の描写にとどまらず、立体として浮き彫りすることにより、あたかもそこに実在するかのような黄金の輝きと陰影をともなった物体として臨場感を増すように工夫されています。私たちは、今回彼の作品を通して板絵の平画面上に浮き上がる浮彫と貴石などを嵌め込む象嵌の方法を学びます。
講師 石原 靖夫美術家 プロフィール 東京芸術大学油画科卒。1970年より8年間のローマ留学中に学んだ卵黄テンペラの美しさを伝えるべく、あらゆる機会を使ってテンペラ画の魅力と技法を紹介している。イタリア風景を中心に創作活動を毎年行っている。