講座内容
みなさんは、自分の身体のことを知っていますか? 今悩んでいる体のコリや痛み、不調、体型の崩れはなぜ起こったのでしょうか。体重が増えたから、年を取ったから・・・それだけではありません。そこには必ず姿勢の取り方や歩き方、動き方の癖がかかわっているのです。
例えば、子供のころから横座りをする癖があるとします。たいてい同じ側に足を流して座るため、股関節やひざの関節には歪んだ癖がついていきます。年を重ねていく間うちに筋肉の弱りやこわばりなどが起こってきて、足のトラブル、ひざ痛、股関節痛、腰痛を起こすことになっていきます。ひざ痛が治ったら今度は腰痛、それが治ったら肩が動かなくなった、と風に痛みが別のところに移っていくことを経験している方もおられるでしょう。痛みや不調は体中のあちこちが関係しあって起こっているので、その部分を直してもまた次の不調が起きてきます。池に石を落とすように波紋が広がっていくのをイメージするとわかりやすいですね。そうやって不調や痛みは年を重ねるごとに増えてしまうのです。
このように、誰の身体にもストーリーがあります。ですから、痛みや弱りは「年のせい」だけではありません。動き方の癖が日々の身体を作り上げてきたその結果が今の身体なのです。
この講座では、身体を流れ・ストーリーで見て改善していきます。時間軸の流れとパーツの流れです。
1回目は足。足は何といっても身体の土台ですので、足の機能が整っていないとその上の痛みは治っていきません。足の構造を学びながら自分の足に起こっている状態を知ります。2回目はひざ。ひざは曲げ方を重点的に直します。ひざ痛に悩む女性は多いのですが、ひざ痛は足の関節と股関節の間にあり、両方の影響を受けて起こります。3回目は股関節、骨盤。ひざと腰に影響を与え、歩くことにとても重要な身体の要です。また、下腹部は下腹ポッコリや尿漏れなどひそかな悩みの多い場所でもあります。4回目は腰。多くの方が感じる腰痛は、腰の痛みだけでなく、腰から起こる坐骨神経痛によって脚力が低下する大きな問題を抱えています。5回目は胸郭。肋骨や肩甲骨は下半身の影響を受けてがちがちになり、猫背になったり呼吸が浅くなったりします。6回目は首・肩・腕。ストレートネックや四十肩と悩みの多いパーツですが、動かし方やほぐし方にはコツがあります。
このように、身体の下の方から順番に組み立てて6回のシリーズになっています。ひざが痛いのは外反母趾が原因だったというように、痛む場所と離れたところに思わぬ原因が潜んでいることがあり、身体の歴史を紐解いていきましょう。
そして、毎回、それを改善するための簡単な体操やストレッチ、筋トレなどをご紹介します。
鏡を見て自分で確認したり、2人組になってペアになった方の身体を見せてもらってお互いに身体を借りながらお勉強し、立ち姿勢のチェックや椅子の座り立ちの仕方の確認、歩き方など、日常動作の改善も行います。
人生の最後まで自分の足で歩くために、どうぞご参加くださいませ。