江戸学で頭の体操
この講座は、渡辺憲司先生と安原眞琴先生に交互でお話いただきます。
(第2火曜日安原眞琴先生 第4火曜日渡辺憲司先生)
【安原眞琴先生講座】
浮世絵や絵本、絵巻など、江戸時代頃の「絵が入っている資料」(視覚文化)をテキストにしていきます。そして、各テキストの絵や物語、或いはその背景などを読み解いていくことで、古人(いにしえびと)がどんなことを感じ、それをどんな風に表現していたのかなどを考えたり味わったりしながら、楽しく学んでいきたいと思います。
【渡辺憲司先生講座】
いしぶみへの旅
寺や神社の中、街道筋に存在する<いしぶみ>「碑」はすべての人に公開されている歴史の証明です。誰もがそれを見て人物やその土地に思いをはせることが出来ます。私が今までの旅や散策で見つけた江戸時代の「碑」から特に遊女の墓や句碑、儒学者の碑文、病歴の碑文、飢餓の碑文、などを紹介し、その歴史的背景についてお話しします。今学期第一回目は三国の遊女「歌川」の句碑と北前船で栄えた港について話します。合わせて、其角の「闇夜には吉原ばかり月夜かな」の句を取り上げて、江戸文学を学ぶこと光と闇の両面を考えます。
続けて五箇山の流人たちがコレラの犠牲で亡くなった人のために建てた碑を紹介し疫病への江戸時代の人々の思いにふれます。
以下順序不同ですが、北国街道の小松宿の遊女墓、天明の飢饉で多くの犠牲者を出した陸奥の八戸の飢餓碑などを予定しています。
いしぶみに誘われ江戸時代への旅をしてみませんか。新たな歴史散歩への第一歩を御一緒しましょう。