源氏物語の原文にチャレンジしてみましょう
源氏物語をよむ
源氏物語を原文で読む講座です。源氏物語は今から一千年ほど前の平安時代に作られた物語ですが、時空をこえて読み継がれています。その魅力をご一緒に実感してみませんか。
今回は若菜上巻を読みすすめます。源氏物語五十四帖は大きく三つに分けられますが、若菜上巻は第二部の始発です。第一部は光源氏が栄華を極める物語ですが、
第二部は満ちた月が欠けるように、光源氏の栄華にも翳りが見え、光源氏も傷ついてゆく物語です。
今回は、ひきつづき「若菜上」の巻を読み進めます。四十歳を迎えた光源氏は、十四、五歳の皇女・女三の宮と結婚します。
最愛の妻・紫の上は傷つけてまで結婚した女三の宮ですが、あまりの幼さに、光源氏は失望します。六条院の平穏な日々は、女三の宮の降嫁によって、少しずつくずれてゆきます。