「大辻清司実験室」をめぐって
昨年、生誕100年を迎えた写真家大辻清司氏が1975年1月号から12月号まで月刊「アサヒカメラ」に連載した写真と文章「大辻清司実験室」が復刻され、書籍となりました。刊行を機にゆかりのある写真家が写真制作について語り合います。
■日時:5月25日(土)・6月22日(土) 14:00〜16:00
8月5日(月)19:00〜21:00
■講師: (日別に50音順)
第1回 5月25日
写真家 潮田登久子
HP:<http://www.usimaoda.com/>
写真家 小平雅尋
HP:<https://www.kodairam.com/>
第2回 6月22日
写真家 島尾伸三
HP:<http://www.usimaoda.com/>
写真家 田村彰英
フェイスブック<https://www.facebook.com/akihide.tamura.3>
池袋コミュニティ・カレッジ講師
田村彰英の銀塩写真入門講座 東京銀塩写真クラブ
<https://cul.7cn.co.jp/programs/program_1002653.html>
第3回 8月5日
フォトアーキビスト 大日方欣一
写真家 畠山直哉
■参加費(消費税込み)
3回分:コミカレ会員・一般 10,230円
1回券もございます各1回 コミカレ会員・一般 3,740円
5/25 1回 <https://cul.7cn.co.jp/programs/program_1012655.html>
6/22 1回 <https://cul.7cn.co.jp/programs/program_1012658.html>
8/5 1回 <https://cul.7cn.co.jp/programs/program_1012115.html>
『大辻清司実験室』 大辻 清司著 発行:リブラ出版 発売:東方出版
<https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784862494443>
大辻清司 (おおつじ・きよじ)
写真家。1923年東京生まれ。1940年代末にシュルレアリスムからの影響を色濃く窺わせる写真作品《いたましき物体》を発表し創作活動を開始。1950年代にはインターメディアの前衛芸術グループ「実験工房」に参加。さまざまな芸術ジャンルのアーティストと交流し、20世紀末まで約半世紀にわたり制作と思索の営みを続けた。同時代芸術の貴重かつ膨大なドキュメントを撮影したことでも知られる。長年携わった写真教育の場でも重要な業績を残し、高梨豊、潮田登久子、牛腸茂雄、畠山直哉をはじめ多くの優れた才能を見出し、世代を超えて感化を及ぼしあった。また、写真というメディアの特性と新しい表現への可能性を考察した優れたエッセイを数多く執筆。著作に『写真ノート』(美術出版社 1989)、『大辻清司実験室』(1975年1月号〜12月号月刊「アサヒカメラ」連載 2023年書籍化 リブラ出版)。代表作に『陳列窓』(1956)、『無言歌』(1956)、『東京むかし』(1967)、『日が暮れる』(1975)ほか。2001年にご逝去。享年78。
講師紹介
第1回 5月25日
潮田登久子(うしおだ・とくこ)写真家
HP:<http://www.usimaoda.com/>
1940年東京生まれ。1963年桑沢デザイン研究所写真学科卒業。1966年から1978年まで桑沢デザイン研究所および東京造形大学講師を務める。
1975年頃からフリーランスの写真家。
代表作に様々な家庭の冷蔵庫を撮影した『冷蔵庫/ICE BOX』、
書架に在る書籍を主題とした『本の景色/BIBLIOTHECA』3シリーズには、『みすず書房旧社屋』、
大辻清司氏のアトリエを撮影した写真集に『先生のアトリエ・ 大辻清司は私の先生だった』などがある。
ほかに『照片 Chinese people』『帽子』『マイハズバンド』。
2018年に土門拳賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞受賞、2019年5月に桑沢特別賞、2022年「Paris Photo–Aperture PhotoBook Awards」審査員特別賞を受賞。
小平雅尋(こだいら・まさひろ)写真家
HP:<https://www.kodairam.com/>
1972年、東京生まれ。1996年から大辻清司のアーカイブ作業に参加。展示企画やモダンプリント制作に携わる。
1997年、東京造形大学デザイン学科T類写真コース卒業
東京造形大学、立教大学、都立世田谷泉高校、都立工芸高校 講師
写真集:『杉浦荘A号室 Sugiuraso Room A <新装版>』『同じ時間に同じ場所で度々彼を見かけた』『在りて在るもの』『他なるもの』『ローレンツ氏の蝶』
共編著:『大辻清司実験室』大辻清司著(監修 小平雅尋)『大辻清司 「具体1956-57」をめぐって』『オマージュ瀧口修造展 事物と気配 大辻清司の写真』
著作物:「写真に導かれる」近藤耕人編『映像』2015年4月号(第1号)
「意味ではない写真」島尾伸三編『映像』2015年12月号(第2号)
コレクション:サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)東京アートミュージアム
第2回・第3回の講師紹介文は、「講師詳細」をご覧くださいませ。